免許のいらない特定小型でもヘルメットは着用する?メリットや選び方を解説!

近年一般的に普及した電動キックボードを代表とする特定小型原動機付自転車(以下、特定小型)、そして弊社ELEMOsが開発販売している特定小型の四輪タイプ車両など、免許なしで車道を走行できる乗り物が増えてきました。

これら車両においてはヘルメットの着用は努力義務となっているため、「ヘルメットを着用するべきかどうか?」気になってモヤモヤしている人が少なくありません。

また、生活に欠かせない自転車・電動アシスト自転車も令和になってから交通ルールや人々の安全意識が高まっている事からヘルメット着用を促進する動きになっています。

しかし「努力義務」という曖昧な表現のせいでヘルメットの着用を迷ってしまう方が多いのが現状。

もしもあなたがヘルメットを装着すべきかどうかモヤモヤしているのであれば当ページの内容を参考にしてみてください。

免許なしの乗り物におけるヘルメット着用のメリット

それでは免許不要の車両を運転する際にヘルメットを着用するべきかどうか?そのメリットについて解説をしていきます。

”努力義務”である中でもヘルメットを着用している人が考える理由を並べていますので、各項目を参考にしてみてください。

万が一の衝撃から頭を守るため

まず免許なしの乗り物でもヘルメットが推奨・努力義務とされている最大の理由は、頭部の損傷が致命傷につながりやすいからです

例えば電動キックボードをはじめとする特定小型であれば速度こそ原付バイクより遅いものの車道を走行するので、万が一の転倒や車との接触事故では命に係わる強い衝撃が加わるリスクがあります。

自転車も同様に車道の端を走行することが基本となるため車との接触事故を起こすリスクと隣り合わせ。

固いコンクリートの地面に頭を打ち付ければ致命傷となりかねないので頭部を守ることは命を守るために必要不可欠です。

ヘルメットを着用しているか否かで万が一事故に合ってしまった際に命を守れる可能性がグッと上がります。身を守る装備は服装やプロテクター、ゴーグルなど他にもありますが、最も優先すべきなのがヘルメットなのは明白でしょう。

頭部へのダメージを軽減するためにヘルメットを正しく着用することをオススメします。

飛来物や環境から顔を守れるため

次に飛来物や環境から顔を守れるメリットにも触れていきます。

自転車、特定小型は基本的にオープンな乗り物であるため、走行中に砂ぼこりや小石、虫、雨風が直接顔に当たるリスクがあります。

※特に夜間走行や郊外の道路では、虫の衝突や路面からの飛び石が不意に襲ってくる可能性が高くなります。

これらの外的要因から顔や目を守り安全で快適に走行をするためには「シールド付きのヘルメット」を使うのがオススメです。

※ハーフヘルメットのように頭頂部だけを覆うタイプは軽量で手軽ですが、顔が剥き出しになっているため万が一走行中に飛んでくる飛来物の対策にはなりません。

先の項目で触れたように頭を衝撃から守るか、さらに飛来物から顔を守るかなど保護範囲も考慮しつつ、本当に重視すべき事を考えてヘルメットを選びましょう。

お気に入りのヘルメットを被ることで気持ちが高まるため

最後に感情面のメリットについても触れておきましょう。

「ヘルメットを被る=野暮ったくてカッコ悪い」という考えからノーヘルで電動キックボードを運転する若者が多いですが、実は今のヘルメットは無骨なデザインだけではなく、おしゃれなモデルも複数存在します。

少し変わったデザインのヘルメットであったり、カラーがおしゃれであったり、ある程度の好みに合わせて選ぶことができるのも嬉しいポイント。

もちろん安全性に不安を感じるような奇抜なデザインは本末転倒ですが、しっかりと安全性を確保できるデザインであれば、色なども含めて好みのモデルを選び、免許なしの乗り物でお出かけをする楽しみを感じるのも良いのではないでしょうか。

両の雰囲気やカラーに合わせたヘルメットを装着することで乗っている姿の統一感が高まるので、トータルコーディネートとしてヘルメット選びを楽しんでいる方も少なくありません。

ヘルメットを身の安全を守りながら個性を出せるアイテムとして捉えると、ヘルメット着用をもっとポジティブに楽しむことができるでしょう。

免許なしの車両で着用するヘルメットの選び方

ここからはヘルメットの選び方について触れていきます。種類が多くてどれを選べばいいか迷ってしまっているのであれば、各項目をチェックして自分にピッタリなヘルメットを探してみてくださいね。

ヘルメットの種類で選ぶ

まずはヘルメットの種類について触れていきましょう。基本となるヘルメットの種類は下記の通りです。

フルフェイス

顔(あご・口・エア取入口など)も含めて頭全体を覆い、視界確保のために目元だけ空いている最も安全性が高いタイプ。

ベンチレーション(空気の吸排気孔)が備わっており目元のシールドは開閉可能です。

シールドを閉じることで防風・防塵・雨の侵入までしっかり防止することが出来るため、長距離走行やスピードを出す場面で性能の高さを発揮するレーサー仕様と言えます。

免許なしの乗り物の場合は高速走行をしないのでフルフェイスはオーバースペック。安全性が高いのは間違いないが、電動キックボードなどの特定小型でフルフェイスのヘルメットを被るのは見た目にも過剰な印象に写るのでミスマッチ感は否めません。

セミジェット(オープンフェイス)

あごの部分は覆わないが、頬(ほお)や側頭部をしっかり守ってくれる。そして顔の前面は透明なシールドで保護するタイプです。

フルフェイスに比べて視界が広く通気性が良くなりますが、やはり基本は中型以上の免許ありきで乗る二輪バイク向け。

フルフェイスの顎部分がないタイプとも言えるので、やはり特定小型のような小さな車体に対してはヘルメット自体のボリューム感がありすぎるので頭でっかちにな見た目になってしまいます。

ジェット

頭部と側面が覆われているが顔の前面は露出しているタイプ。視界と開放感を重視しながらもしっかりと頭部を守ってくれます。

以下の様にシールドを取り付けることも可能。シールドにも形状や色など様々な種類があり別途購入して付け替えも可能(ジェット用シールドは共通規格)。

自由度が高くてファッショナブル。

前面が開いているので圧迫感が少なく、ヘルメットを被ったり外したりするのも楽なので普通二輪で選ぶ人が多いだけでなく、特定小型に乗る際にもオススメです。

安全性とお洒落を両立したバランスタイプのヘルメットだと言えるでしょう。

ハーフヘルメット

頭頂部を覆うだけで、顔側(あご・頬・前面)の保護はほぼ無い。帽子に近いタイプです。

デザインとしては軽快・ファッション性重視・街乗り向きという印象が強い。

特定小型で近所を移動する程度であれば軽量かつ脱着しやすいハーフヘルメットで十分でしょう。

ヘルメットを被らない事に比べればハーフを被ることで格段に身を守ることに貢献するため

しかし頭頂部以外の保護力が弱いため、車がビュンビュンと行き交う大通りを走行する場合など、利用シーン次第では心もとなく感じる可能性あり

ヘルメットのタイプについてまとめ

上記のようにヘルメットの種類は複数あるため、用途に応じて選びましょう。

一般的に免許なしで乗ることができ、スピードがそこまで出ない特定小型に乗る際に被るヘルメットは、「ジェット」か「ハーフ」が違和感なく使えるのでオススメです。

安全性重視で規格マークで選ぶ

次に安全性重視のため規格マークで選ぶ方法について触れていきます。

稀にデザインのみでヘルメットを選ぶ人もいるのですが、中には安全性が全く考慮されてないデザインもあるため注意が必要です。

デザインにも優れ安全性も確保できるヘルメットを選びたい場合には、購入時に下記の安全規格をチェックしてみることをおすすめします。

  • PSCマーク:国の安全基準をクリアした製品
  • SGマーク:製品安全協会が認定した基準を満たす製品
  • JIS規格:日本産業規格による品質基準を満たした製品

免許なしで乗ることができる電動キックボードや特定小型の場合は規格外のヘルメットも使えますが、万が一の事故時のリスクや安全性も考えると「PSC・SG・JIS」のいずれかを満たした製品を選ぶことをおすすめします。

規格を満たしたヘルメットの中からデザインが好みのモデルを選ぶ、それが安全性とデザイン・おしゃれを両立することができる最善の選択肢なのです。

※安全性を重視したいのに何の規格も満たしていない、おもちゃのようなヘルメットを選ぶようなことは絶対に避けましょう。

サイズも確認して選ぶ

またサイズも確認して選ぶことが大切です。

ヘルメットは「フィット感」が非常に重要であり、仮にサイズが合わなければ、転倒時にずれてしまい保護効果を得ることができません。

ヘルメットを選ぶ前に予めメジャーを用意して眉の少し上から後頭部の最も高い位置を通って一周測定すれば、選ぶべきヘルメットのサイズを確認することができます。

※メジャーがない場合は適当な紐で測ってから、定規で紐の長さを測る方法でも確認が可能です

そうして測定したサイズを基準に、メーカーのサイズ表に合わせて選ぶことで、通販でも安心してヘルメットを選ぶことができます。

また実店舗で試着できる場合は、きつすぎずに走行中にズレない状態を意識して、適切なサイズ・装着感のモデルを選ぶのが良いでしょう。

※あまりにギチギチすぎるヘルメットは付け心地が悪く人によっては頭痛や気分が悪くなる可能性があります。ちょうどよいフィット感のヘルメットを選ぶのがオススメです。

デザイン重視でヘルメットを選ぶ

そしてデザイン重視でのヘルメットの選び方についても触れておきましょう。

今では本当に様々なデザインのヘルメットが販売されています。

  • 形状の違い
  • ディテールまでこだわったデザイン
  • 目を引く鮮やかなカラーリング
  • 好きなイラストが入っている
  • ブランド品のヘルメットなど

もちろんデザインだけではなく、先に挙げたようなサイズや安全性などはある程度考慮して選ぶことが大切です。

その上で好みのデザインのヘルメットを選ぶことで、免許不要の電動キックボードをはじめとした特定小型などに乗る場合も楽しく移動をすることができるでしょう。

車体のカラーリングや雰囲気と合ったヘルメットだと一気にお洒落度が高まりますよ💡

用途別にヘルメットを選ぶ

最後に特定小型に乗る際の用途別にヘルメットを選ぶ方法についても触れていきます。

  • 長距離移動、交通量の多い道路を走る場合
    →頭部全体を守ってくれる形状「ジェット(シールド付き)」~「フルフェイス」
  • 通勤・買い物など短距離移動
    →軽くて着用・取り外しが快適な「ハーフ」 or 「ジェット」
  • 街乗りと安全性のバランスを取りたい場合
    →視界が広く、風通しも良い快適な着用が実現できる「ジェット」

スピードの上限が低めであり、移動の距離もバッテリー次第である特定小型の場合、フルフェイスは過剰に感じるかもしれません

もちろん石が弾いてきたり、虫が多い時期の川沿いや山沿いを免許なしの乗り物で移動する場合には、顔の保護性能が高いフルフェイスも選択肢に加えるのが良いでしょう。

ただ近場への買い物や通勤、またちょっとした移動用とで検討している場合には、ハーフやジェットなど脱着がしやすくて身軽なつけ心地のヘルメットが候補に入るでしょう。

このあたりはその人が何を重視したいかで変わってくるため、自身が主にどんな用途で免許なしの乗り物を使用するかを考えてヘルメットを選ぶことをおすすめします。

免許なしでヘルメット着用が努力義務だとしても、身を守るために着用してほしい

今回は特定小型など免許不要の車両を運転する際のヘルメット着用について、メリット、そして選び方の解説をしてきました。

免許なしで車道を走行できる特定小型においてヘルメットの着用は努力義務ではあるものの、安全を考えるならばヘルメットを被らないという選択肢はありません。

例えヘルメットの中で最も簡易的なハーフタイプだとしても、被っているのと被っていないのとでは、事故にあってしまった場合に受けるダメージが雲泥の差になります。

大げさでなくヘルメットの有無が命を左右するケースがあるので、少しでも身の安全を気にするならヘルメットを被って走行しましょう。

ちなみに安価なものでジェットタイプだと5,000円~1万円、ハーフヘルメットなら3,000円前後で購入することができます。

自分で選んだ新しいヘルメットを被って焦らずのんびり移動・ドライブを楽しむのも良いのではないでしょうか。

今回お話してきた内容を参考にしつつ自身に合った活用できるヘルメットを選び、ケガのリスクをケアしながら快適なモビリティライフを楽しんでくださいね。

免許不要の特定小型四輪といえばELEMOs(エレモーズ)

弊社ELEMOsは特定小型四輪市場においてトップクラスの販売実績を誇り、多くのお客様からの声を受け止めてより良い製品開発に注力しております。

まだまだ珍しい乗り物ですが、その魅力に気づいて愛車に迎えていただくお客様が増えています。

免許不要で乗れる特定小型原動機付自転車の四輪タイプ「ELEMOs(エレモーズ)」にもご興味を持っていただけますと幸いです!

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